JALの新LCC格安航空会社はいつから?その違いとJALマイルや特典航空券、ラウンジにはどうなるのか?

JALがLCCに参入でマイルや特典航空券の違いは?

JAL(日本航空)はLCC(格安航空会社)事業に参入することを5月14日(月)に公式発表を行った。

既にジェットスタージャパンに出資して、国内線と国際線の短距離路線を展開しているJALだったが、いつからかLCC事業に参入するのでは?という憶測が飛び交っていた。

それに対するJALの回答は「決定事項は何もない」というものだったが、ついにLCC事業への参入を公式に発表することになった。

LCC事業は高い回転率で収益を生み出すビジネスモデル。一般的には短距離路線が適していると言われ、国際線の中距離路線で収益を生むのは難しいと言われている。

いち顧客の立場としては収益よりも、JALマイルや特典航空券の扱いやラウンジの利用がどうなるのかが気になるところだ。そのヒントをJALの公式発表から探っていこう。

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JALと新LCC会社を比較、名称は?サービスとマイルや特典航空券の扱いについて

JALとLCCの違いを徹底比較

2018年5月18日(月)、JAL(日本航空)が国際線中距離路線への新LCC事業参入を正式に表明した。

JALのプレスリリースには新会社設立に向けて、下記のような記述をみることができる。

JALは新たに国際線の中長距離LCC(ローコストキャリア)(以下、「新会社」)を設立することを決定しました。中期経営計画2017-2020で掲げている「事業領域を拡げる、新たな領域」の事業の一つとして日本を発着する国際線の中長距離LCCモデルにより、お客さまに新たな選択肢をご提供します。

新会社は連結子会社になる模様で、核となるフルサービスキャリアのJAL事業とは別の「事業領域を広げる、新たな領域」を担う事になるようだ。

新会社はいつから?その名称や開始時期について

JALが設立する新会社はいつから稼働するか?

その名称や詳細については、JALのプレスリリースに掲載されている。

JALは既にLCCのジェットスターに出資していて国内線と国際線短距離路線を運航している。JALはお客様の旅行に対する価値観の多様化を感じとり、今後の需要に対応するために参入するようだ。この中には近年増加し続ける訪日外国人の需要取り込みも意図されていると思われる。

JALの設立する新会社の名称は未定、運航開始は2020年の夏ダイヤを目指すとしている。LCC新会社の設立に向けた、現時点での発表は下記の通りとなっている。

<新会社の概要>
商号:   今後決定
設立時期:  準備会社を2018年7月に設立予定
拠点空港:  成田国際空港
事業内容:  航空運送事業(アジア・欧米などの中長距離を主眼とした国際線)
使用機材:  ボーイング787-8型機
資本金・出資額  今後決定 (JAL連結子会社とする方針)
※ビジネス機会拡大のため、JAL以外の出資者を募る可能性があります
代表者:  新会社設立時に決定
JALのプレスリリースより

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JALはフルサービスキャリア、新会社(LCC)はローコストキャリアという違い

JALとLCC

日本航空(JAL)は世界に名だたるフルサービスキャリア、一方新会社はローコストキャリアという位置づけになる。

フルサービスキャリア(FSC)とは複数の座席クラスを提供し、料金に機内サービス(飲食・エンターテイメント)などを航空券の料金に含んでいる従来型の航空会社のことを呼ぶ。

日本ではJAL(日本航空)の他にANA(全日空)がフルサービスキャリアにあたる。

一方でローコストキャリア(LCC)とは格安航空会社の総称。預け荷物や機内サービスの料金を外出しにして、顧客に選択させるケースが多い。一般的には薄利多売、機材の高回転率を維持しないと利益が出ないので近距離路線でないとコストメリットが出にくいと言われる。

日本ではジェットスタージャパン、ピーチ、ソラシドエアーなどがローコストキャリアと呼ばれる。

僕はJALの幾つかのクラスに搭乗してきた。詳しくはJALビジネスクラス搭乗記JALプレミアムエコノミー搭乗記などをご覧いただきたい。

JALとLCCの違いは?棲み分けはできるだろうか?

JALとLCCの違いを比較

それではJALとLCCの大きな違いはどこにあるのだろうか?現在解っている部分で比較したい。

JALにとって中核となる現行のフルサービスキャリア事業はこんな風に定義されている。

「極めるコア領域」

世界でもトップクラスと言われるJALの安全性やサービスレベル、ブランドや路線ネットワーク、付随するビジネスを拡大していくのがJALとしてのメイン事業と読み取れる。

これに対してLCC事業の定義はこうだ。

「伸ばす新たな領域」

前述したように旅行に対する価値観の多様化は、かつて先進国と呼ばれた国々の発展とともに猛烈な勢いで進んでいる。少しでも海外旅行経験のある人ならば、身を持って多様性を感じたことがある人が多いのではないだろうか?

JALと新LCC会社の違いについて、プレスリリースでは新しいコンセプトを発表している。新たなコンセプトは3つに分かれていて、いずれも新会社とJALとの違いを感じさせる内容だ。

・新たなビジネスモデル
・新たなブランドコンセプト

・新たな商品サービス

コンセプト1:新たなビジネスモデル

まず最初に「新たなビジネスモデル」について。

プレスリリースには下記のように捕捉されている。

お客様が望むバリューに応じご自身でサービス内容をカスタマイズ

この内容から推測できるのは預け入れ荷物・機内食・座席指定などのサービスを有料オプションとして選択できるような仕組みだろう。必要なサービスだけを購入して搭乗する、近年のLCCでは主流となっているものだ。

コンセプト2:新たなブランドコンセプト

2番目は「新たなブランドコンセプト」だ。

こちらもプレスリリースはこのようになっている。

「安全」「安心」をベースに、「シンプル」「先進的」

JALのようなフルサービスキャリアではなく、LCC(ローコストキャリア)の会社はシンプルなデザインが多い。けれども先進的なイメージはあまり感じたことがない。

安全や安心はJALの子会社であれば確率できそうに思えるので、先進的というブランドコンセプトに対してJALがとのようなアプローチをするのか、個人的には楽しみにしている。

ちなみに個人的なイメージで恐縮だが、何度かの搭乗経験で散々な経験をしたジェットスターに関しては「安全・安心」は当てはまらないと思っている。

コンセプト3:新たな商品サービス

3番目は「新たな商品サービス」になる。

個人的にはこれは全く見当がつかない。

テクノロジーを活用した新たなサービスを導入

プレスリリースには上記のような記述があるが、この場合の「テクノロジー」とは一体何なのか?思いつくのは電子タグくらいしかない。それかアプリを利用した時短系のサービスやロストバゲージ対策だろうか?

とにかくこのコンセプトについては続報が入り次第、追記をしたいと思う。

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新LCC会社の機材はJALと比較すると座席数1.5倍?

JALとLCCの座席数

JALが設立する新LCC会社はボーイング787-800を2機要してのスタートと発表、座席数は300席程度になるとの見通しだそうだ。

現行のボーイング787の座席数をみるとエコノミーが一番多いE03 で206席となっているが、ビジネスクラス部分のスペースをエコノミーシートに置き換えると丁度300席程度になりそうな感じだ。

ちなみにこの機材、ビジネスクラスのシートがシェル型という古いタイプ。現行のJALのビジネスクラス「スカイスイート」と比較すると時代遅れな感が否めない。ということは、LCCに転用するのにピッタリではないかと思う。

こないだ家族でハワイ旅行に出かける時にエコノミークラスを利用したが、中距離路線であればあれくらいのシートピッチを保ってほしいと個人的には思う。その時の記事はJALエコノミークラス搭乗記をご覧頂きたい。

新LCC会社でのJALマイルや特典航空券、ラウンジの扱いについては発表なし

JALとジェットスターのマイルや特典航空券

JALファンとして気になるのはマイルや特典航空券、ラウンジなどがLCC新会社でどうなるかだろう。

残念ながら今回は明確な発表は無かったようだ。一部の報道機関では「ご期待ください」的な発言もあったとされるが、僕がこの目で見ることができる事実は確認できなかった。

ただし、JALはジェットスタージャパンの搭乗でJALマイルを貯めることができるし、JALマイルで特典航空券を取ることもできる。LCC新会社にも同じ扱いを期待したいところだ。

CAさんの機内サービスのレベルを保てるのか?

JALのCAさんの機内サービス

CAさんの機内サービスレベルが低下しないか?これが僕の唯一の懸念点だ。

LCC新会社となると経費削減は必須事項、おそらく1フライト当たりのCAさんの人数も減ることになるだろう。

前述したように顧客が必要な機内サービスを購入するようになると思うので、サービスの量自体は減るとは思う。けれども一律でないオペレーションは複雑になるだろう。

航空券の価格が下がることで、搭乗客の多様化は避けられないとも思う。そんな中で少ない人数で機内サービスを提供するキャビンアテンダントへの負担はきっと増える。今までみたいに空いた時間にCAさんと談笑…なんて暇もなくなるのかもしれない。

CAさんとお話ししてみたいと思う人はJALANAの客室乗務員をデートに誘う方法現役CA裏話の記事をご覧いただきたい。あくまでもネタなので何かあっても責任は取れないのでご注意を。

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JALのLCC戦略に期待すること

今回のJALのLCC参入における具体的な戦略はまだよく見えていない。

あくまでも公式発表の第一弾があっただけなので仕方ないが、LCC事業ではぜひ今までJALにできなかったことや他のLCCが実現できていないことを実行してほしい。

旅行に対する価値観の多様化に対してJALという巨大組織が打つ次の一手、ワクワクせずにいられないのは僕だけではないだろう。最後にJALの中期経営計画にあるLCC事業に対する言葉に注目したい。

「お客様の望むバリューを提供する新たなLCCを目指します」

「新たなLCC=今までにないLCC」と理解してもよいのだろうか?

2020年に一体何が起こるのか…続報に期待したい。

JALマイルの貯め方を紹介

LCC新会社の発表のあったJALのマイルは飛行機に乗らなくても貯めることができる。マイルを大量に貯めて特典航空券を取るという行為は、もはや一部のお金持ちや出張族の特権ではなくなっている。

JALマイルの残高

上記は僕が実際に保有するJALマイルの残高の画像だ。

なんと47万マイル、大量のJALマイルと言えるだろう。

僕はこれだけのJALマイルをほとんど飛行機に乗らずに貯めることができた。その方法はJALマイルの貯め方という記事をご覧いただきたい。

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