JALとハワイアン航空、マイルやラウンジ提携に関する詳細を発表。そのメリット・デメリットとは?

2018年3月23日、JALとハワイアン航空のプレスリリースで業務提携の詳細が発表されました。

発表された内容は主にコードシェア便についての詳細と開始日について。JALマイラ―としてはマイルやラウンジ利用についてどのような形態を取るのか興味が沸くところです。

ハワイアン航空はワンワールド・スターアライアンス・スカイチームといった航空業界の世界3大アライアンスに属さない航空会社。ハワイという強烈なホームの立地を武器にして、日本航空とタッグを組む狙いはどこにあるのでしょうか?

JALマイルでハワイアン航空の特典航空券が予約可能になった件について追記しました。

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JALとハワイアン航空の提携はいつから?

JALとハワイアン航空の提携開始は2018年3月25日からスタートします。

両社の共同プレスリリースによるとまずは相互のコードシェア便という形で提携を開始、これを「包括的提携の第1弾」と銘打っています。

日本航空株式会社(本社:東京都品川区 社長:植木 義晴 以下、「JAL」)とハワイアン航空(本社:ホノルル、CEO:Peter Ingram、以下、「HA」)は、2018年3月25日(日)より、コードシェアを開始します。両社は、将来的に、お客さまの利便性やサービス向上を実現するため、共同事業(*1)の検討を行うことを発表していますが、コードシェアおよびラウンジの相互利用は包括的提携の第1弾となります。
(*1)定められた事業領域において、複数の参画企業が同一企業のように事業活動を行うこと。具体的には、ダイヤ調整、販売活動、サービス品質向上などの活動を一体となって行います。
共同リリースより

この「第1弾」という表現は、これから本格的に提携を深めていく、という日本航空とハワイアン航空の意思表示が込められているように感じます。

ANAとの提携では「思ったほど近づけなかった」と語るハワイアン航空はJALとの提携で、ハワイ路線にどのような付加価値を見出すのでしょうか?

JALマイルが貯まるハワイアン航空のコードシェア便

今回の発表の目玉はコードシェア便、ハワイアン航空に乗ってJALマイルを貯めることができます。

とはいえ、ワンワールドに加盟している航空会社のようにJALマイルが貯まる訳ではありません。

JALコードシェアのハワイアン航空運航便」

あくまでも日本航空の顧客として予約したハワイアン航空運航便が対象です。ここは間違えないように注意してください。

JALの公式サイトでホノルル行きの航空券を調べると既に選択肢として運行会社が「Hawaiian Airlines」になっているフライトがあります。これが今回のプレスリリースの対象になりますので、有償で搭乗すればJALマイルを貯めることができます。

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日本航空とハワイアンエアラインのコードシェアの概要

今回のコードシェアの概要はハワイ路線を中心とした強力な相互コードシェアになっています。

◆概要
○コードシェア
○HA運航便(JALコードシェア)
成田=ホノルル、羽田=ホノルル・コナ、関西=ホノルル、新千歳=ホノルル、HA運航ハワイ州内路線

○JAL運航便(HAコードシェア)
成田=ホノルル・コナ、関西=ホノルル、中部=ホノルル、HA便と乗り継ぎ可能なJAL運航国内線、アジア路線

JALファンとしては選択肢が増えることは大歓迎ですね。但し注意すべき点も存在します。

JALグローバルクラブ特典はハワイアン航空運航便では使えず

JALグローバルクラブなどの上級会員特典はコードシェアのハワイアン航空では使うことができません。特に受託手荷物の制限については盲点となり得ますのでご注意ください。

*HA運航便(JALコードシェア便)における、JMBダイヤモンド、JGCプレミア、JMBサファイア、JALグローバルクラブ会員の方の専用カウンターのご利用、受託手荷物無料許容量のご優待、手荷物の優先お取扱いサービスはご利用いただけません。

ハワイアン航空はあらかじめハワイアンマイルズの会員になっておくことで、超過手荷物の料金が減額されます。家族旅行では特に荷物が増えるのであらかじめ会員になっておくことをおすすめします。

追記:読者の方からの情報提供でJAL公式サイトに特典航空券について注釈があるとのことです。

ハワイアン航空(HA)運航のコードシェア便はJALのマイル積算のみ対象となります。特典航空券でのご利用はできません。

ハワイアン航空は成田空港第2ターミナルへ変更

ハワイアン航空の成田空港使用ターミナルが第2ターミナルへと変更になります。

ハワイアンエアラインは成田空港第1ターミナルを利用していたのですが、今回のJALとの「包括提携」を期にラウンジの利用等を鑑みての措置となったと思われます。

コードシェアの開始にあわせ、HAは3月25日、成田空港での使用ターミナルを、現在の第1ターミナル北ウイングから、JALが拠点とする第2ターミナルへ変更します。また、本コードシェア便において、対象となるお客さまにはラウンジをご利用いただけます。

JALコードシェア便の顧客だけでなく、純粋な自社のホノルル線の搭乗客にサクララウンジを提供できるのはハワイアン航空にとってはプラスになるでしょう。

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JALのメリット、念願のホノルルのラウンジの相互利用か?

JALの顧客にとって、もうひとつの目玉はホノルルのラウンジの相互利用です。

ラウンジの相互利用についてはざっくりと、下記のように発表されています。

○ラウンジ
ホノルル: HAが運営するプルメリアラウンジまたはプレミアクラブ
成田国際空港:JALサクララウンジ
東京国際空港(羽田):JALサクララウンジなど
関西国際空港:JALサクララウンジなど
新千歳空港:ロイヤルラウンジ
中部国際空港:JALサクララウンジ
※ハワイにおけるホノルル以外の空港ではラウンジはご利用いただけません
※ご利用基準などの詳細に関しては、別途ホームページでご案内させていただきます。

実はJALにとって、ホノルルのラウンジはある種のアキレス健的な存在でした。従来であればサクララウンジはプレミアムエコノミー以上の搭乗客が利用することができるのですが、ホノルルに限っては「ビジネスクラス以上」と規定されています。

私もホノルルからプレミアムエコノミーに初めて搭乗した時にこの事実を知りました。その時の詳細はJALプレミアムエコノミー搭乗記、ハワイ路線ラウンジに落とし穴を発見をご覧ください。

果たして今回のラウンジの相互利用はJAL搭乗客にとってのメリットになり得るのでしょうか?

「利用基準は別途ご案内」となっているので、ワンワールド加盟のようにラウンジホッピングができるレベルかどうかは不明です。今後の発表に期待しましょう。

ハワイアン航空運航便の特典航空券は予約できるか?

ハワイアン航空運航便の特典航空券をJALマイルで取れるのでしょうか?

実際にJALの公式サイトで探してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。この辺りは第2弾、3弾の発表を期待したいところだと思います。

※追記:ついにJALマイルでハワイアン航空の特典航空券が予約可能になりました。詳細についてはJALマイルにでハワイアン航空の特典航空券の予約・発券が可能にという記事をご覧ください。

それでも現段階ではJALのハワイ路線の特典航空券は取りやすいと言われています。私の体感でもANAの特典航空券よりもずっと取りやすいという印象があります。

私がJALマイルを貯め始めた時の夢は「家族でハワイ旅行にビジネスクラスで行くこと」でした。詳細な日程にさえこだわらなければJALのホノルル路線の特典航空券は取りやすいと思います。その時の記事はJALマイルでハワイ旅行が格安に、家族でビジネスクラス特典航空券をゲットをご覧ください。

またJALマイルは飛行機に乗らなくても貯めることができます。その方法についてはJALマイルを貯める裏技の記事をご覧ください。

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JALとハワイアン航空提携のメリット・デメリット

ついにJALとハワイアン航空の提携が本格的にスタートしました。お互いに企業としてはメリットもデメリットもあるのでは?と思います。

その理由は「人気路線ではあるが、あまり採算性のよくない路線」という部分にあります。JALに取ってハワイ路線は昔から採算性が良くないと言われてきました。おそらくスケールメリットでグループ会社の収支を交えて力を入れて来たのでしょう。

ところが2019年春にANA(全日空)が超大型機のエアバスA380をハワイ路線に投入する計画を発表しました。これにより、JALのハワイ路線のシェアは低下すると見られています。

一方でハワイアンエアラインはANAと提携するも、スターアライアンスのユナイテッドエアラインほどのメリットを見出せませんでした。今回、成田空港のターミナルを変更してでもJALと提携するところに意気込みを感じます。

今回の共同プレスリリースにはこんな声明が書き記してありました。

JALHA の両社は、今後もハワイの魅力を世界中に発信し、お客さまへ快適な空の旅を提供できるよう、さまざまな施策に取り組んでまいります。

両社の思惑が交錯するJALとハワイアン航空のコードシェア便やラウンジの相互利用、顧客の立場として上手にメリットを見出して行きたいと感じます。

JALが格安航空会社(LCC)の新事業に参入

2018年5月、JALは国際線の中距離路線でのサービスを提供する新LCC会社の設立を発表しました。

JAL本体ではハワイアン航空との提携、そして低価格路線での新会社・新ブランドの立ち上げとこれからのJALの動向に目が離せません。詳細はJALはいつから新LCC事業に参入?の記事をご覧ください。

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8 件のコメント

  • 1月30日~2月6日 羽田空港国際線ターミナルから往復ハワイアン航空ビジネスクラスでハワイホノルルに行きます。JALカ-ドにはマイルいくら付きますでしょうか⁉️

    10月からのJALパックの旅
    ハワイアン航空で行く ハワイ
    パンフレット請求コ-ド25018
    というパンフレットから申し込みしています。

    JALカ-ドはツアープレミアム、 ショッピングマイルプレミアムに入っています。返信お願いします。

    • 千葉きよみ様
      コメントありがとうございます。
      こちらは個人のブログになります。
      大変申し訳ありませんがマイルの積算については旅行会社もしくはJALにお問合せ頂きますよう、お願いいたします。
      きよみさんのマイルがいっぱいがいっぱい貯まりますように(*^_^*)

  • こんにちは。いつも有益な情報を発信いただきありがとうございます。
    ハワイアン航空とJALの連携に関連して、1点お伺いしたいのですが、
    もしご存知でしたらご教示いただけますと幸いです。

    現在、当方oneworldサファイアの会員であり、ハワイアン航空(JALコードシェア便、羽田発)を利用する予定なのですが、
    羽田空港およびホノルル空港でoneworldのラウンジを利用することは可能でしょうか。

    • mikeさん
      コメントありがとうございます。
      ご質問の件、「ルール上は使えそう、ただし現場では断られた人もいる」と聞いています。
      JALのステイタス会員情報は現場でほとんどハワイアン航空に引き継がれないのが現状のようなので、
      コードシェア便でのハワイアン航空利用は避けた方が良いと思われます。
      羽田空港はラウンジを使えた人もいるみたいですが…汗

      • 早速ご回答頂きありがとうございます。
        なるほど、やはりラウンジは使えなさそうなのですね。
        お忙しいところありがとうございました!

        • こちらこそありがとうございました。
          良いフライトをお祈りしています(#^^#)

  • はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてます。1つ教えてください。
    年末年始に、成田発ハワイアン航空ビジネスクラス往復を取りましたが、運行はJALとなっていました。
    これは、コードシェア便だと思うのですが、この場合はチェックインは、ハワイアン航空で済ませて、サクララウンジなどは使えないと言う事でしょうか??
    お手隙のときにでも教えて下さるとありがたいです。よろしくお願いします。

    • たかこさん
      コメントありがとうございます。
      JALのプレスリリースには下記のように書かれています。
      ================================
      ○ラウンジ
      ホノルル: HAが運営するプルメリアラウンジまたはプレミアクラブ
      成田国際空港:JALサクララウンジ
      東京国際空港(羽田):JALサクララウンジなど
      関西国際空港:JALサクララウンジなど
      新千歳空港:ロイヤルラウンジ
      中部国際空港:JALサクララウンジ
      ================================
      ハワイアン航空でビジネスラウンジを利用する資格のある搭乗券やステイタスを
      お持ちであれば成田のサクララウンジを利用できると思います。

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