エミレーツ航空のファーストクラス搭乗記、評判のA380のシートや食事、CAさんの機内サービスや料金について語ろうと思う。
飛行機好きならば誰もが一度は憧れるエミレーツ航空のファーストクラス、今回はフランクフルト-ドバイ間に搭乗することになった。
搭乗時間は約6時間、いささか短い気もするが僕にとって初めてのエミレーツ航空のファーストクラス、時には世界一の評価・評判を受けるシートに座ることができるのであまり気にならなかった。
富裕層が多いと言われるアラブ首長国連邦が誇るナショナルフラッグキャリア、エミレーツ航空のファーストクラスに乗った感想は…
「エミレーツA380ファーストクラスはソフトもハードも豪華そのもの」
ファーストクラスのシートだけではない、機内の食事やアルコールなどのドリンク、日系の航空会社とは違うCAさんのおもてなしは素晴らしいのひと言に尽きる。エミレーツのシートでの機内サービスは画像を交えて紹介しよう。
そしてエミレーツ航空ファーストクラスには目玉がある。それは…
「天空の機内シャワー」
ファーストクラス搭乗客のみに許された機内のシャワールームを体験、1万メートル上空で至福の時間を過ごした。
僕が体験したエミレーツ航空のファーストクラスの搭乗記、ありったけの力を込めてその全貌を紹介していこう。
僕はJALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスの特典航空券を予約した。JALマイルを貯めれば世界中の多くの航空会社の特典航空券を取ることが可能になる。
飛行機に乗ることやクレジットカードの決済に頼らなくてもJALマイルやANAマイルは貯められる。年間40万マイルを貯めた方法を公開します。
目次
エミレーツ航空のファーストクラス搭乗記と評判。豪華なラウンジや料金、機内食事やシートの違いを徹底解説。
エミレーツ航空のファーストクラスの評判を聞いたことがあるだろうか?
アラブ首長国連邦のドバイ空港を本拠地とする航空会社で、中東諸国の原油高の好景気を背景に持っている。その為、エアバスA380を世界で一番保有したり、豪華な顧客サービスが特徴のエミレーツ航空は「世界で一番豪華なエアライン」との評価や評判を受けることもある。
あまり飛行機に乗らない方は聞いたことがないかもしれないが、旅行好きや航空機マニアの間でエミレーツ航空のA380のファーストクラスと言えばある種のブランドとなっている。
エミレーツ航空はドバイ空港をハブとして世界中に就航している。日本でも成田・羽田・関西の空港に路線を持っていて、大きなアライアンスには所属していないがJALと直接提携している。
そう、ここでひとつポイントをお伝えしておこう。
エミレーツ航空はJALマイルで特典航空券が取れる。
これは覚えておいて絶対に損はない、世界で1番A380を保有しているエミレーツ航空はJALマイルがあれば乗ることができる。(追記:ファーストクラスの特典航空券は2021年8月で終了しました)
エミレーツ航空ファーストクラスとは?
エミレーツ航空のA380のファーストクラスは先に触れたように世界的に有名となっている。
もっとも特徴的なのはJALやANAのファーストクラスとは違い、座席がドアで仕切られていて半個室状態になっていることだろう。内装のデザインも我々日本人の感覚からすると少し不思議な装飾になっている。
一部機材のファーストクラスは通路と座席がパーティションで仕切られており、個室のような空間となっている「プライベートスイート」を搭載している。一部機材にはice(Information, Communications, Entertainment)というオンデマンドエンタテインメントシステムを導入。個人用座席モニターで映画、音楽、ゲームのほか、Eメール送受信やSMSを座席に居たまま利用できる。システムは標準でアラビア語、英語のほか、日本語にも対応。機内誌は「openskies」が用意される。
※Wikipediaより
飛行機の座席に電動で開閉できるドアが付いている…そんな機内空間をあなたは想像できるだろうか?僕は今回、初めてエミレーツ航空のファーストクラスに搭乗した。その感想は…
「ま、まさにプライベートスイート…汗」
一体、なぜここまでエミレーツ航空は贅の限りを尽くしているのかは分からない。けれども今まで僕の知らない飛行機の座席や機内サービスが確かに存在したのだった。
ちなみに僕は今回の旅でJALのファーストクラスにも搭乗した。その時の記事は下記のリンクをご覧いただきたい。
ちなみに他の航空会社でA380のファーストクラスを持っているのがタイ航空だ。先日やっとタイ航空のファーストクラス搭乗記を書いたのでご覧いただきタイ。
エミレーツ航空の就航都市数や日本人CAさんについて
エミレーツ航空の就航都市数は全大陸の主要100都市以上、コードシェア便を含めるともっとあるようだ。
JALやANAの就航都市数は50都市前後なので、その数字だけでも如何に巨大なエアラインかということがお解りになるだろう。その為、日本人のキャビンアテンダント(CA)も非常に多いとのことだ。実際に僕がエミレーツ機内でCAさんに「日本人の同僚っているの?」と聞いてみると…
「So many!」
当たり前じゃないのという感じの回答だった。
エミレーツ、ファーストクラスのチェックインは優先カウンター
ファーストクラスのチェックインはもちろん専用の優先カウンターだ。今回、僕が搭乗したのはフランクフルト-ドバイ間のフライトになる。
本拠地ドバイではない為、通常のチェックインカウンターだったがそこはエミレーツ航空、フランクフルト空港の中でもひと際際立った存在感を感じた。
チェックイン中に初めて付けてもらうエミレーツの「first classタグ」に感激していると「ラウンジの場所知ってる?」とグランドスタッフに声を掛けられた。もちろん知らないと答えるとニコニコしながらこう言われた。
「上に上がって真っ直ぐ、その後左の左だよ」
ん?理解しきれなかった僕はもう一度聞いてみたが答えは同じだった。こういうアバウトさは日本の航空会社とは違うなあと感じたが、実際に探してみると確かに「左の左」にエミレーツ航空のラウンジは存在した。
エミレーツ航空国際線ファーストクラスの料金・価格
エミレーツ航空の国際線ファーストクラスの料金や値段は一体幾らなのだろうか?
上記の画像は僕が利用したフランクフルト-ドバイ間のファーストクラスの価格になる。片道6時間とそんなに長い距離ではないが日本円にすると…
約52万円、思ったよりも安いかも…。
以前、僕が搭乗した羽田-パリのJAL国際線ファーストクラスの料金が片道でも120万円したことを考えると、もしかしたらリーズナブルなのかもしれない。いずれにしても普通の社会人が支払える金額ではないとは感じるが。
そういえば以前エミレーツ航空を利用したことがある。その時の記事はリンクをご覧いただきたい。
JALマイルでエミレーツ航空の特典航空券を予約する
ちなみに今回、僕はJALマイルでエミレーツ航空ファーストクラスの特典航空券を発券した。
実際にはフランクフルト-ドバイ-関西国際空港の旅程で発券することになり、使ったマイル数は全部で10万マイルになる。
エミレーツ航空はワンワールド・スターアライアンス・スカイチームと言った世界的な航空会社のアライアンスには所属していない。そのため、通常は他社のマイルを利用して特典航空券を発行することはできないのだが…
JALマイルがあればエミレーツ航空の特典航空券を発行することができる。
これはJALとエミレーツが特別に提携をしているため、可能になっている。
一般的に10万マイルと聞くと大量のマイル数に感じるだろう。それだけJALマイルを貯めるには相当の距離を飛行機に乗らなければならないし、クレジットカードの決済で貯めようとすると約1,000万円ほどの利用が必要になってくる。僕のような平均的な勤め人では不可能な方法になる。
では、どうやって貯めたのか?
JALマイルには裏技と呼ばれる貯め方が存在するのだ。
詳しくはJALマイルの貯め方と裏技という記事を読んでほしい。一般人が憧れのエミレーツ航空のファーストクラスに乗るためには、なけなしの貯金を切り崩すのか、もしくは飛行機に乗らずにJALマイルを貯めていくしかない。逆に言えばJALマイルは費用を掛けなくても大量に貯めることができるのだ。
僕にできたのだから誰にでもできると思う。詳しくは下記の記事をご覧いただきたい。
エミレーツの空港ラウンジ in フランクフルト
ファーストクラスに搭乗するとエミレーツの空港ラウンジが利用できる。
ただしフランクフルト空港のエミレーツラウンジは特筆すべき点はあまり見当たらなかった。おそらくはビジネスクラスラウンジと共用である程度レベルの高いインテリアや料理、そしてアルコール類が用意されていた。
本当の実力を見ることができるのはドバイのエミレーツ航空ファーストクラスラウンジなのだが、その詳細についてはまた別の機会に筆を取ろうと思う。
ひとまず今回はフランクフルトのエミレーツラウンジの画像を少しだけ掲載しておこう。
インテリアのデザインはある程度の高級感を感じられたが、特別豪華というわけでもない。
食事や飲み物の品揃えはまずまず、過不足なく取り揃えてあった。ただし、これから搭乗するファーストクラスのことを考えると無理して食べるほどでもないと感じた。
ドバイ空港のエミレーツファーストクラスラウンジ
フランクフルトのラウンジの後にドバイ空港のエミレーツファーストクラスラウンジに立ち寄った。
世界一と言われるドバイのラウンジの体験は僕にとって一生忘れられない思い出になった。その時の話は下記のリンクをご覧いただきたい。
エミレーツ航空ファーストクラス機内の食事やお酒、豪華なシートに感動
いよいよエミレーツ航空のファーストクラスに搭乗する時が来た。評判の豪華な機内シートや食事とのご対面だ。
僕がドキドキする自分を押さえつけるように搭乗口から先に進んでいくと、憧れのエアバスA380の姿が徐々に近づいてくる。その時の気持ちは…
「お、大きい…A380はとてつもなくデカいぞ??」
上記の画像は搭乗時に慌てて撮ったのだが、A380があまりにデカくて全く収まらなかった。そんな風にドタバタしながらも夢にまで見たエミレーツ航空ファーストクラスへの搭乗が始まったのだった。
A380 エミレーツ航空ファーストクラスの座席は豪華な革張りシート
ついに憧れのエミレーツ航空のファーストクラスの座席に辿り着いた。
豪華な革張りシート、そして電動ドアで仕切られた半個室が斬新な世界で一番豪華なファーストクラスの座席を目の前にした時の僕の感動は下記のツイートを見て頂ければきっとお解り頂けることだろう。
えーと、気をとりなおしてエミレーツA380ファーストクラスです。
エミレーツはどこのアライアンスにも属してませんが、JALマイルを貯めるとエミレーツの特典航空券が取れるんです。
とにかくゴージャスな機内、ファーストクラスは全部で14席で乗客3人です(*´꒳`*) pic.twitter.com/0Fiqk0ttjn
— hanyao@四天王(*´꒳`*) (@hanyao10) 2018年10月17日
A380ファーストクラスのシートの場所はどこ?
A380のファーストクラスのシートがある場所は上記の画像を見てほしい。
2階建てのとてつもなく大きな機体の前方の幾つかの窓がファーストクラスのシートがある場所になる。席は全部で14席あるが、僕が登場した時は3名しか乗客がいなかった。
エミレーツ航空のアメニティは高級ブランド「ブルガリ」
エミレーツ航空A380ファーストクラスのアメニティはあの「ブルガリ」のポーチだった。
高級感のある革張りでシンプルなデザイン、中を開けるとブルガリのアメニティキットが取り揃えられている。
僕がもらったのはメンズ仕様だったが、嫁さんにあげたいから女性用に交換してくれないかとCAさんに頼んでみることにした。
するとなんと…
CAさん「オッケー、じゃあもう一個あげるわ❤」
こうして僕は男女両方のアメニティをもらうことができた。僕の担当CAさんの名前は「スージー」、ケニア出身の25歳で笑顔の可愛い女性だ。彼女はファーストクラスに慣れない僕を見て、ドリンクや食事のおススメの提案や機内での過ごし方のアドバイスをくれたりした。
「スージー、本当にありがとう!」
この時もらった女性用のアメニティはもちろん、愛しの嫁さんへのお土産となった。
座席というより個室?ファーストクラスのシートが凄い
エミレーツのファーストクラスの座席はシートというよりも個室のようだった。
電動で動くドアが付いていたり、ミニバーすら電動で動く。照明が幾つも付いていて、シーンに合わせて明るさを調節することができる。
エミレーツ航空のファーストクラスの座席の感想は…
「まさにプライベートスイートだった」
もちろん就寝時にはシートはベッドに変わる。旅の疲れをしっかりと癒してくれるファーストクラスの座席はその名に恥じない、豪華さと暖かさを持っていた。
ファーストクラス機内の食事やお酒・飲み物について
エミレーツのファーストクラスは機内食や飲み物にも力を入れている。
機内の食事に関してはいつでも食べたい時に希望のメニューを伝えれば用意してくれる。食事の時間という概念がないのもひとつの特徴と言えるだろう。
機内食のメニューとしては軽食から王道のステーキまで取り揃えており、アラブっぽいメニューも観ることができた。
上記の画像はCAさんのおすすめのアラブのメニュー。(名前は忘れた)何となく酸味のある小皿をパンのような物に挟んで食べるメニューでなかなか美味しかった。
こちらは定番のステーキ、分厚いお肉がド迫力だった。但し、お味の方は…あまり記憶に残らないレベルだったと思う。
豪華な機内食!「キャビア」&「ドンペリ」が食べ放題&飲み放題
エミレーツ航空のファーストクラスのドリンクメニューには高級シャンパンの「ドンペリ」が存在する。
これはもちろんファーストクラス限定のメニューになる。ドンペリを飲める機会など滅多にない僕は上空1万メートルでお代わりを頼みまくることになった。
ドンペリだけではない、ファーストクラス名物の「キャビア」も搭乗する。
付け合わせに丁寧に盛り付けられた卵の黄身と白身、玉ねぎとマヨネーズと混ぜてレモンを絞って食べるのが美味しかった。
「ドンペリとキャビアの夢の共演」
エミレーツ航空のファーストクラス機内食ではこんな光景を見ることもできるのだ。
あー、美味しかった…。
究極の機内サービス、機内ラウンジのバーカウンター
そして僕がもっとも驚いた機内サービスが「天空のラウンジ・バーカウンター」なる存在だ。
実は上記の画像はビジネスクラス用のバーカウンター、ファーストクラスには専用のバーカウンターが存在するがこの日は搭乗客が3人しかいなかった為にクローズしていた。ちなみにファーストクラスの乗客はこういう時はビジネスクラスのラウンジでもドンペリを飲むことができるそうだ。
天空ラウンジにはベンチシートもあるのでゆっくり座って飲むこともできる。バーカウンターのCAさんはとても気さくで、日本に行った時の話などを聞かせてくれた。一人旅でも英語さえ話せればかなり楽しい時間を過ごすことができるだろう。
しかし、エミレーツ航空ファーストクラスにはさらに凄い、驚愕の機内サービスが存在する。それが…
ファーストクラスの乗客のみに許された「天空の機内シャワー」だ。
エミレーツ航空の機内シャワー、最高評価の気持ち良さ
この搭乗記の冒頭にも触れた「天空のシャワー」、これぞA380ファーストクラスの最大の目玉と言ってよいだろう。
機内シャワーはファーストクラス搭乗客のみに許された最高の贅沢で、この後乗ったB777には付いていなかった。ファーストクラスに搭乗すると解るのだが、機内ではCAさんと挨拶を交わす度にこう聞かれた。
CAさん①「あなた、シャワーはもう浴びたの?」
CAさん②「ご飯の前にシャワーを浴びない?」
CAさん③「え?まだシャワーを浴びてないの?」
冗談じゃなくてこんな感じだった。そんな風にエミレーツのプライドが詰まっている天空のシャワーを僕は体験しないわけにはいかなかった。シャワーを浴びて気づいた点が幾つかあるので書き出してみよう。
- シャワーのお湯が使えるのは5分間(合計で)
- シートベルトサインが点灯したらベルトをする
- ファーストクラスのシャワーは全部で2つ
- トイレとシャワー一体の小部屋
- ドライヤー完備
- アメニティ完備(歯ブラシが使いやすい)
それではエミレーツ航空ファーストクラス限定の天空のシャワーを画像で紹介しよう。
こちらはシャワールームの外観。トイレ兼パウダールームのなかにユニットシャワーがある感じになっている。
シャワールーム内部。お湯を出している間だけ、カウントされて合計で5分間お湯を使うことができる。水圧はそんなに強くはないが、特別弱いというわけでもなかった。
洗面台やドライヤーはこんな感じになっている。
僕はあまり使わないがアメニティがかなり充実している。もう一枚は脱衣所兼トイレの全体を撮った写真。なんとなくお解りになるだろうか?
シャワールームはとても清潔に保たれているし、何よりA380という機体はあまり揺れを感じない。落ち着いてシャワーを浴びることができた。お湯を使える時間が5分というのは僕には充分だが、女性には少し物足りないかもしれない。
エミレーツファーストクラスの機内シャワーを浴びた感想は…
「気持ちいい…あれ?ここは1万メートル上空だっけ!?」
機内シャワーはそこが飛行機の中と言うことを半ば忘れさせてくれるくらい、僕を爽快な気分にさせてくれた。
エミレーツ航空ファーストクラス搭乗記とその感想
機内シャワーを浴びて座席に戻ると、CAのスージーが僕のためにベッドを作っていてくれた。
快適なエミレーツファーストクラスのベッドはドンペリを飲み過ぎた僕を深い眠りへと導いていく。無事にドバイにしたA380の機内で僕はお世話になったスージーにお礼を伝えた。僕がCAさんに御礼を言う時には必ず「貴方のお陰」と言う事を伝えるようにしている。
「スージー、ありがとう。君のお陰でmy first Emirates は最高だったよ」
スージーはそう言われて少しハニカミながら、持ち前の可愛い笑顔で僕に手を振ってくれた。いつかまた、どこかの空の上で会うかもしれないし会わないかもしれない。けれども旅はそれでいいと思った。
なぜ僕が「○○さんのお陰で…」とお礼を言うのか?それは下記の記事に書いてあるので暇な時に読んでほしい。現役CAさんから聞いたとても大事なお話だ。
さて、そろそろ僕の初めてのエミレーツ航空ファーストクラス搭乗記を締めくくろう。
とにかく豪華なイメージばかりが先行するエミレーツ航空のファーストクラスに乗った僕の感想はこうだ。
「機材や食事はとても豪華。それだけでなく、人の温かさに触れたフライトだった」
JALマイルで特典航空券を発券できるエミレーツ航空のファーストクラス、貴方もぜひ一度体験してみてほしい。(2021年8月でファーストクラスの特典航空券は終了しました)
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