反ワクチンとは何か?僕はなぜ反ワクチン運動と戦ったのか、その理由を語ろう。

反ワクチンとは?その正体を見た

「なんでこんなになるまで放って置いたんですか?」

かかりつけの小児科でお医者さんにそう問われても、僕は何も答えることができなかった。

3歳になる娘は「予防接種」と呼ばれるものをほとんど受けていなかった。それに気づいた僕は慌てて病院に娘を連れて行ったのだが、母子手帳を一読した医者は呆れた顔をして冒頭のように僕に問いかけた。

僕が娘の反ワクチン状態に気づいたのは職場の後輩とのランチの時、後輩に「はにゃおさんの娘、予防接種って全部終わってますか?」と何気なく聞かれたので家に帰って母子手帳を開いてみた。

予防接種のページを見ると、最初の数行の項目以外は何も記載がない。不思議に思って嫁さんに確認するとこんな答えが返ってきた。

嫁さん「予防接種は受けるリスクと受けないリスクが同じだから止めようと思ってるの…」

そんなバカな…と思ったが、これが平凡な会社員の僕と「反ワクチン」の初めての出会いだった。

この話はごくありふれた一般家庭に突如襲い掛かった反ワクチンとの戦いの記録だ。何の医療知識のない僕がどうやって反ワクチンと戦ったのか?奴らはどうやって反ワクチン思想を拡げているのか?その正体は?僕の感じたままに真実だけを書きたいと思う。

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反ワクチンとは?

反ワクチンとは?

反ワクチンとは一体何か、皆さんはご存知だろうか?

それはワクチン接種に反対すること、運動というか思想に近いものだと感じている。医療従事者で知らない人はいないのだろうが、僕のように子供を産んで初めてこの言葉を聞いた人のために解説しておこう。

ただし僕は医療従事者ではなく、子供を持つ普通の父親なので間違った表現もあると思うので鵜呑みにしないでほしい。ワクチンに反対するのどんな人々なのか?事実は自分の眼で確認するようにしてほしい。

ワクチン忌避 (ワクチンきひ、vaccine hesitancy) とは、予防接種 (ワクチンの接種) を受けたり子供に予防接種を受けさせたりすることを躊躇したり拒否したりすることである。 … 反ワクチンの提唱者たちが主張する仮説は時代とともに変化するが、原因はいつも同じで「ワクチン」である。
Wikipediaより

上記のようにワクチン忌避を選択する思想や主義が「反ワクチン」と言っていいと思う。

麻疹や天然痘と言った感染症の拡がりはワクチンの予防接種率と密接な関係があるとされている。しかしながら世界的に見ると宗教や副作用という理由で反ワクチン運動がおこり「接種率低下⇒アウトブレイク」が繰り返されているという。

以前、海外で暮らす日本人の友達夫婦が「ウチは予防接種受けないで育てるんだ」と言っていたことがある。その時は僕に子供がいなかったので「ふーん」くらいにしか思わなかったが、自分の娘が産まれて予防接種を受けていないと聞いた時に感じた違和感はそれとはまったく違ったものだった。

 

嫁さんが突然ワクチン反対派に

ワクチン反対派

我が家で反ワクチンとの戦いが始まったのは冒頭に触れた通り、会社の後輩の何気ない一言がきっかけだった。

この時を僕は我が家の「第一次反ワクチン戦争」と呼んでいる。なぜ「第一次」かって?それはもちろん、第二次が控えているからに他ならない。

第一次反ワクチン戦争の最中、予防接種を途中で拒否した理由について、こう言われたのを覚えている。

涙を浮かべた嫁さん

嫁さん「予防接種を受けると副作用で赤ちゃんが死んじゃうことがあるんだよ?それでも注射したほうがいいの?」

嫁さんの眼にはうっすらと涙が浮かんでいるのが見えた。

強烈なカウンターパンチを喰らった気がした。嫁さんのことを信頼して子供の健康をお願いしていたつもりだったけど、僕は嫁さんの不安に寄り添えていなかったということに気づいた。

とにかくノンビリしてる暇はなさそうなので、僕はかかりつけの小児科に事情を説明してその後のスケジュールを立ててもらった。そして予防注射はなるべく休暇を取って僕が行くようにした。そんな僕の姿を見てか、意外と注射した後もケロリとしている娘を見てなのかは分からないけど、彼女はそれから反ワクチンの話はしなくなっていった。

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なぜ反ワクチン運動に走るのか?

人はなぜ反ワクチン運動に走るのだろうか?

母親の子供を思う気持ちが故に抱えてしまう不安、注射を怖がり終わった後に発熱した経験が嫁さんを反ワクチンへと導いていった。それを後押ししたのは図書館に置かれている反ワクチンの書籍だった。彼らのやり方はかなり狡猾で…

統計数値から都合の良い部分を切り取り、ドラマチックに表現する。

赤ちゃんの様々な不安を抱える母親にとって、あれほどショッキングな内容も他にないだろう。おそらくは世間話から始まった嫁さんの反ワクチン、僕が兆候に気づいていればこんな事態にはならなかったのではないかと思う。

 

反ワクチンは危険?その思いはしぶとい

あれから時は経ち、娘はすくすくと大きくなり、僕らはいつしか予防接種の事でケンカしたことさえ忘れていった。我が家の「反ワクチン戦争」は幕を閉じたと僕は安心していたが、事実は違った…

反ワクチンはしぶとい

反ワクチンはしぶとく、嫁さんの心の中に存在していたのだ…。

僕が思っていた以上に嫁さんの心の中に「ワクチンは危険」という考えが残っていた。反ワクチンの刷り込みは想像以上に強いものだったのだ。

 

反ワクチンのママが根拠を主張し始めた!

僕が嫁さん反ワクチンへの想いが強くなっていることに気づいたのは、2人目の子供(息子)が産まれて少し経った時だった。

我が家に吹き荒れた反ワクチン主義は廃れたものだと思っていたがそうではなかった。それどころか今回は嫁さんから先手を打ってきたのだ。

反ワクチンのママ

嫁さん「2人目はワクチンは打たないで行こうと思うの、いいわね?」

いいわけない、僕は鳩が豆鉄砲を食ったような気持ちを理解しつつ嫁さんには「冷静に話し合おう」と伝えた。しかし今回は嫁さんの勢いが違った、どうやらママ友や反ワクチン本でかなり勉強してきたようだ。

  • 予防接種を受けると副作用で死亡することがある
  • 有名な感染症は現在ほぼ死滅しているからワクチンを体内に入れなくても大丈夫
  • ワクチンはネズミの死骸とか体に有害なものでできている
  • お医者さんにも反ワクチン派は存在する

まだまだあったと思うが、大体こんな感じだっただろう。ちなみに嫁さんから渡されたの下記の反ワクチン本だ。読んでみると明らかに主張に偏りが見られるのだが、子の健康を願う母親の眼にはそんな風には見えないようだった。

こういう本を図書館に置くのはホントに止めて欲しい。内容は先に書いた通りのレベルだが、究極の税金の無駄遣いだと思った。とにもかくにも我が家では…

反ワクチン戦争再開

「第二次反ワクチン戦争」が始まったのだった。

 

僕が覚悟を決めたツイートには様々な声が寄せられた。お坊さんから「感情的にならないようにね」、弁護士さんから「医者を味方につけなさい」、他にも「戦うんじゃない、話し合うんだ!」など…皆さんありがとう、本当に嬉しかった。

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反ワクチンのママを説得する方法

反ワクチン戦争も2回目になると前回のような「情熱と思いやり作戦」は通じなくなる。

そこで今回僕が取った作戦はこうだった。

  • 友人のお医者さんからアドバイスをもらう
  • 統計資料を活用する

友人のお医者さんからは様々なエピソードを聞くことができた。医学の進歩は人類の進化の歴史だという事ことやワクチンを受けないと子供が進学できない国まであるということ、そして何よりも夫婦間の意見が割れたからといって絶対に折れてはいけないと言われた。

僕は毎日嫁さんと予防接種の必要性について話をした。僕が調べた統計資料にはある有名な感染症は赤ちゃんの時に95%以上の接種率となっていた。100%にならない理由は宗教上の理由で反ワクチンのクラスタが一定量いるからだそうだ。

僕は平凡ながら幸せに育ってきた自分たちの人生を振り返り、未接種の5%に自分の子供を入れたいとは思わないことを伝えた。少しずつ嫁さんの考え方が変わってくれればと思ったが敵は想像以上に頑なだった。

「予防接種の考え方の違いは文化の違い」

いつの間にかこんな会話が我が家のお茶の間では起きていたのだった。どんなに情熱や愛情をもっていても伝わらない状態に、僕はもう説得するのは無理かもしれないと思い始めていた…。

 

母親の不安を解消するインスタ医療団の登場

インスタ医療団

僕が途方に暮れている時に、僕のツイートにこんな返信が来た。

このツイートに出て来た峰先生は本物のお医者さん。インスタでワクチンの必要性について優しく解説してくれている。

どうやら本物のお医者さん達も反ワクチン派の言いたい放題の状況を見かねて、SNSや書籍で反撃に出ているようだった。お医者さん同士、連携しているのかどうかは分からないが「#インスタ医療団」というハッシュタグを付けて、正しい医療知識を啓もうしているようだった。

僕は峰先生の反ワクチンに関するインスタの投稿を、ひとつずつ嫁さんに読んでもらった。優しく分かりやすい文章とイラストで語り掛けるような投稿を、嫁さんは食い入るように読み始めた。

母親の不安を解消

それはまるで、母親にしか分からない不安をひとつずつ丁寧に溶かしていくように見えた。

いくら話し合っても解決しなかった反ワクチンへの考え方、インスタグラムを使って分かりやすく説明してくれたお医者さんのお陰で我が家の反ワクチン闘争は終結することができた。

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ワクチン反対主義の正体とは?

僕は自分の2人の子供を通じて、ワクチンを反対する思想という得体の知れないものと戦ってきた。

あまりに頭に来たので、首謀者を見つけてやろうと思い調べてみると意外なことが解った。そこには反ワクチンと人生を共にするような首謀者は存在しない。お金に目が眩んで曲解ともいえる文章を書いた何人かの医者がいただけだ。

最近では芸能人上がりの政治家もどきが同じように反ワクチンを利用しようとしている。彼らに共通しているのはこういうことではないだろうか?

反ワクチンは有効なツール

「反ワクチン思想は有効なツール、しかも無料!」

落ちこぼれの医者が自分の本を売って小遣いを稼ぐために、政治家もどきが体制を批判して大衆票を稼ぐために…今日もまた母親の純粋な気持ちを利用して「反ワクチン!」と声高に叫んでいるのだ。

全部、自分の利益の為じゃないのか…?( ゚Д゚;)エエエ

彼らは反ワクチンを推奨しても、何の責任も取らなくて良いことを知っている。だからこその言いたい放題という状況はさすがに許してはいけないのではないだろうか?(現に可愛いウチの嫁さんをかどわかしやがって…)

だから僕は声を大にして言おう。僕は医療従事者でも何でもないがこれだけは言える!

反ワクチンを信用してはいけない

「反ワクチンを提唱する人を信用してはいけない!」

家庭内の「反ワクチン」で悩んでいる人へ。独りで悩まずにツイッターやインスタグラムで「#反ワクチン」を付けて投稿してみては如何でしょうか?僕がそうだったように一人ではないことに気づくはずです。

僕と同じような境遇の人に1人でも多くこの記事が届きますように。

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1 個のコメント

  • 反ワクチン思想と正面対峙して闘い(それも極めて正しい、科学的なやり方で)、勝利したあなたを深く尊敬します。もちろん、反ワクチンを主唱する金儲け主義者は最大限糾弾されるべきですが、そうした反科学的な書籍を一般市民に制限なしに閲覧させる図書館(反科学やデマ、迷信などの研究用に所蔵するのは仕方ないが、その場合は閲覧に制限を設けるべき)、そして何よりそうした非科学、反科学に簡単にだまされてしまう人々の科学リテラシーの低さや的確な判断力の欠如に暗然たる思いを禁じ得ません。

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