JALマイルとANAマイルがいっぱいあったらいいのに…

JAL JGC修行、ANAマイルやJALマイルのお得な貯め方などを綴ります。SPGアメックスやビジネスクラス旅行記、ビジネスラウンジ、ポイントサイトでマイルが貯まるお得な方法など。

follow us in feedly

てるみくらぶの倒産に思う〜僕が体験した計画倒産のリアル、経営状態が良くても倒産する理由とは〜

裁判所

てるみくらぶが倒産した。既に旅行代金を支払った人が大勢いて、現段階では満額の返金は絶望的だと報じられている。てるみくらぶは2年前から経営状態が悪くなり資金繰りが悪化したと言われ計画倒産じゃないかなんて言う被害者の声がニュースになっている。今は少しでも多くの金額が被害者の方の手元に戻ることを祈りたい。
てるみくらぶの破産申請のニュースを聞いた時、僕は数年前に自分の周りで起きた仕事相手の倒産を思い出した。経営状態が良くても会社は倒産する。僕がこの目でみた計画倒産のリアルについて語りたい。

スポンサーリンク

 

 

てるみくらぶは記者会見において新聞広告などの媒体コストがかさんだ、と述べている。新聞広告にどれくらいの金額がかかるかはざっくりだが以前の記事で検証した。その時の記事はてるみくらぶの社長の記者会見に物申すを読んでもらいたい。

www.hanayao.xyz

 

僕の嫁さんはツアーを申し込んだ旅行会社が倒産した経験を持つ。その時の事についてまとめた記事はてるみくらぶの事業停止・倒産に思うを読んでほしい。

www.hanayao.xyz

 

僕は疑問に思うことがある。旅行会社というのは「前受金」という形でお客様から旅行代金を先に徴収する。簿記っぽく言うと前受金勘定をツアー催行月に売上勘定に振り替えるといった感じだ。

何が言いたいかというと、前受金で事前に代金を徴収するという事は資金繰りにとっては大いにプラスだ。ビジネスをする上で一番恐ろしい「貸倒れ」という状況がありえない。B to Bの仕事を少しでもしている人なら、相手先企業が飛んで(倒産して)売掛金が回収できないことが多いことをご存じだろう。一方、旅行業は前受金が常識である程度は資金繰りが読めるはずだ。にもかかわらず新聞広告の媒体コストが主な原因で150億円の負債をどうやって作るのか?現実論として僕には理解ができないでいる。

↓応援の意味もこめてポちっとお願いします。

にほんブログ村 小遣いブログ マイレージへ

スポンサーリンク

 

倒産の定義について

企業が倒産すると言うことはどういうことか、僕はこの機会に調べてみた。帝国データバンクによると倒産とは下記のように定義づけられている。

日常的に使用する「倒産」という言葉は、法律用語ではありません。一般的には「企業経営が行き詰まり、弁済しなければならない債務が弁済できなくなった状態」を指します。具体的には、以下に挙げる6つのケースのいずれかに該当すると認められた場合を「倒産」と定め、これが事実上の倒産の定義となっています。

1 銀行取引停止処分を受ける※

2 内整理する(代表が倒産を認めた時)

3 裁判所に会社更生手続開始を申請する

4 裁判所に民事再生手続開始を申請する

5 裁判所に破産手続開始を申請する

6 裁判所に特別清算開始を申請する
※手形交換所または電子債権記録機関の取引停止処分を受けた場合

このうち(1)と(2)が「任意整理」で、(3)~(6)を「法的整理」と大別できます。
また、倒産は会社を清算(消滅)させる"清算目的型"と、事業を継続しながら債務弁済する"再建目的型"に分けられます。

※帝国データバンク:倒産の定義より

 

 

上記の「倒産の定義」によると、てるみくらぶのケースは(5)裁判所に破産手続き開始を申請するに当たると思われる。

てるみくらぶの山田千賀子社長らは2017年3月27日に東京地方裁判所に破産手続きの申請を行なったと報道されている。

今日、会社が倒産した 16人の企業倒産ドキュメンタリー

 

新聞広告が負債増という理由について

金庫

ちなみに150億の負債の原因が本当に新聞広告ならば、てるみくらぶは倒産直前まで誰かに相当な出稿料を支払ったことだろう。費用対効果が悪いと解っていても新聞に広告を出し続けたろうか。新聞広告は通常、広告代理店経由での掲載なので大手の広告代理店にとてつもない出稿料を支払ったとすると…彼らはえげつないレベルの接待をてるみくらぶの担当にしたのではないか…なんて邪推したくなるものだ。

大手広告代理店のすごい舞台裏 電通と博報堂が圧倒的に強い理由

 

スポンサーリンク

 

 

てるみくらぶの社長逮捕へ、今後の展開を弁護士に聞く

2017年11月、てるみくらぶの山田社長が逮捕された。被害者への返金は進むのか?今後の展開を弁護士さんに聞いてみた。詳しくは 詐欺容疑で逮捕されたてるみくらぶの社長(年収3,360万円)は被害者に返金するのだろうか?弁護士さんに聞いてみたを読んでほしい。
www.hanayao.xyz

 

君は倒産を見たことがあるか?

モノポリー

僕は人生で何度も企業の倒産を目の当たりにして来た。その度に仕入の振替先を探さなければならなかったり、自分のお客様に状況を説明したり、もちろん謝罪もしなければならなかった。

こないだまで仲の良かった取引先の社長がある日突然音信不通になるとか、取引先の社員がある朝、出社したら会社が潰れていたなんていうのは良くある話だった。それは決して昔話ではなく、今でも良く起きている現実の話だ。

 

僕が体験した倒産のリアル

倒産

僕が仕事で取引していたA社は輸入も国内仕入もできる、小さいながらも業界では少し知られた会社だったと思う。若い頃の僕はA社から商品を仕入れて自分の顧客に提案することだった。

A社の担当者は社長の息子、つまり2代目だった。正確に創業者から何代目になるのかは知らない。彼は「社長の息子」と言われるプレッシャーに負けず、営業としては優秀な人物だった。2代目と僕は世代が同じだった事もあり、仕事を通じてすぐに意気投合した。飲みに行った時はお互いの将来に思いを馳せて、直球の議論に華を咲かせた。気がついたら世が明けてた、なんて日常茶飯事だった。

僕は2代目の会社の商品を売りまくったし、彼は僕と一緒に結果を出すことで社内に対してただのボンボンではないことを証明できていたと思う。いつだか僕は彼の会社に来ないかと誘われたけれど丁重に御断りした。それは自分の可能性をもっと大きく信じていたのと、彼とは違う会社で対等な関係で居たかったからだ。

 

A社の2代目からの突然の連絡

「いつかもっと大きい取引をしよう」そんな風に2人で息巻いたが現実はそんな簡単にはいかなかった。それでも2代目の会社とは毎月一定額の商いは続いた。ある日、僕の携帯に2代目からの着信があった。電話に出ると彼は「会社の側まで来ている、少し会えないか?」と言った。僕は嫌な予感がしてすぐに2代目に会いに行くことにした。

スポンサーリンク

 

資金繰りが順調でも会社は倒産する?

倒産書類

僕が会社を出ると青白い顔をした2代目がそこにいた。そして彼はA社がこれから数日以内に倒産するという事を僕に告げた。

僕は本当に驚いた。彼の父親の会社は資金繰りも順調で、ついこないだ新しい融資を銀行から受け始めたはずだった。僕は父親の社長から直接話を聞いていたし、社長は嘘をついているようには見えなかったからだ。資金繰りが順調なのに会社が倒産することなんてあるのだろうか?

 

本当に存在する計画倒産

犯罪

倒産の理由は衝撃的だった。2代目の父親、つまり社長は幼馴染の友人の借金の連帯保証人になっていた。その友人は事業を潰して何処かへ姿を消したそうだ。そうなると借金は保証人の社長が払わなければならない。借金の金額はなんと億単位だった。2代目も父親が借金の保証人になっていた話は寝耳に水だったようで、かなり憔悴しきっていた。これは後日に破産管財人の弁護士に聞いた話だが、この時のケースはかなり悪質な計画倒産だったようだ。

倒産長者 ― 未上場企業を舞台に仕組まれた「合法的」罠のすべて (SBPビジネス選書)


これから行方をくらます君へ

メッセージ

2代目は僕に数日以内に倒産情報がオープンになるから、まだ他社には黙っていて欲しい」と言った。そして彼はほとぼりが冷めるまで姿をくらますと伝えられた。
僕は餞別でも渡そうかと思ったが、創業者一族ならば不測の事態には備えていると信じて何も渡さなかった。むしろ僕はここまで対等な関係だった彼のプライドを傷つけたくはなかった。

 

いつかまた会おう

旅立ち

僕は2代目に情報をいち早く教えてくれたお礼と身体だけは絶対に大切にするようにと伝えた。彼は頷いて「すまんな…」と一言だけ言いながら軽く会釈した後、クルリと回って去って行った。僕はそれまで何て言っていいか解らずに聞いているだけだったが、応援している気持ちだけは伝えたかった。

 

「いつかまた会おう!」

 

僕は彼の背中に向かってそう言うのが精一杯だった。
これが僕の体験した倒産のリアルだ。僕は競合よりも早く倒産情報を聞けたので、その後の社内外への対応はスムーズに終わった。数日後、その会社の倒産情報が帝国データバンクに掲載された。

スポンサーリンク

 

あとがき

待っている

「とにかく生きることしか考えていなかった」これはてるみくらぶの山田社長の倒産記者会見での言葉である。A社の社長も倒産する時は同じ思いだっただろう。どんな理由があっても起きた事は取り戻せない、それを実感した自分自身の体験を今回のてるみくらぶの倒産騒動で思い出した。

 

10年後でも20年後でもいい、僕はいつの日かまたA社の2代目と酒を飲みに行きたい。

 

僕はA社の2代目から連絡が来るのを今でも待っている。

スポンサーリンク

 

 

↓応援の意味もこめてポちっとお願いします。

にほんブログ村 小遣いブログ マイレージへ