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終戦記念日が近づくといつも思い出す「祖父との最後の会話」

終戦記念日と祖父について

毎年、夏が来て終戦記念日が近づくと思い出すことがある。それはもう20年以上前に祖父に言われた言葉だ。まだ僕が若かった頃、大学の講義の夏休みの宿題に「戦争についてのレポート」が出されたことがある。

学生の僕は夏休みを利用して親父の実家に行くことにしていたので、祖父に話を聞く事ができた。僕のように戦争を経験していない世代はいつも終戦記念日が近づかないと太平洋戦争の事を記憶の片隅に追いやってしまう。いや…ここは祖父の言葉を借りて、かの戦争を「大東亜戦争」と呼ぶことにしよう。

終戦記念日が近づく度に思い出す、大東亜戦争の時代を生きた祖父の言葉…僕が受けた忘れられない衝撃について書いてよう。

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太平洋戦争と大東亜戦争、どちらの呼び名が正しいのか僕は知らない。解っているのは立場が違うと呼び方が違うという事だけだ。

終戦記念日が近づくといつも、祖父と交わした最後の会話を思い出す。ブログを始めてもうすぐ1年、回想を含めて書きたい事を書いてみようと思う。

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僕が覚えている田舎の風景

僕の田舎

僕の親父の実家は東北の山形県、さくらんぼの産地の辺りだと言えば土地勘のある人は解るかもしれない。冬は雪がたくさん降って、夏はうだるような暑さの土地柄、親父の実家は少しの桃畑を持った兼業農家だった。

実家は僕が小学生くらいまでは藁ぶき屋根で土間、囲炉裏付き、典型的な田舎の平屋なのだろう。少年時代という映画を知っているだろうか?親父の実家はまさにあの映画の舞台のような所だった。

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都会育ち…でもないけど川を渡れば東京という土地で生まれ育った僕にとって田舎は楽しいところだった。カブト虫が売るほど獲れたり、井戸水が冷たくて美味しかったりする田舎で、祖父と一緒に仏壇に向かってお経を唱えたりしたのは今でも僕の大切な思い出だ。

 

いつも僕に優しかった祖父の笑顔

田舎の風景

祖父は僕の親父には厳しかったようだだけど、僕にはとても優しくていつもニコニコしていた。僕は親父の実家に行くと祖父が破格のお小遣いをくれるのをいつも楽しみにしていた記憶がある。

長男でただ一人の男子だったのに家を継がなかった親父、そして孫の僕、祖父の頭の片隅には昔の跡継ぎ問題みたいな思いもあったのかもしれない。結局、山形の実家は親父の妹が婿養子をもらって継いでいる。

とにかく僕が祖父の厳しい顔を見たのは、僕を引っ掻いた猫を懲らしめる時と、僕が欲しいと駄々をこねたセミを素手で捕まえた時だけだった。(あれは神業だった)

そんな風にいつもニコニコしていた祖父が、厳しい表情を初めて僕に見せたのは帰郷して夏休みの宿題の為に質問をした時…

 

僕が戦争の話を聞かせてほしいと言った時だ。

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大学の授業の夏休みの宿題

田舎の空

あれは大学1年か2年の夏休みの事だっと思う。歴史学の講義中に教授が夏休みの宿題を出すと言った。僕は勘弁してよと思ったけど、教授が出席がギリギリの生徒はちゃんとやって来るようにと言うので身を乗り出して聞き始めた。(ギリギリだった…汗)

宿題の内容はすごく簡単だった。

 

「戦争の話を実際に体験した人に聞いてレポートを書くこと」 

 

ちょうど久々に親父の実家の山形に行くことが決まっていた僕は「これなら楽勝だな」と思ったのを覚えている。東京に住んでいる母親方の祖母も戦争を経験していたけど、庭に焼夷弾が落ちたとか、男が威張り散らして…とか若者が聞くには退屈な話だった。

僕は山形の祖父ならば戦時中の豪快な話が聞けるのではないかと考え、そっちで聞いた話をレポートにしようと決めたのだった。

 

初めて祖父が恐い顔を見せた「戦争の話」

祖父の厳しい目

そして夏休み、僕は親父に連れられて山形の祖父の家に遊びに行った。大学生になっても田舎は楽しく、久々に再開した従妹達と一緒に遊んだ。そして何日目かの夜、囲炉裏の前でお茶を飲んでる祖父を見て思い切って聞いてみた。

 

「おじいちゃん、戦争の話を聞かせてくれない?」

 

僕の言葉を聞いて祖父は少し驚いた表情を見せた気がしたが、何故か座り直して体の正面をこちら側に向けた。僕はこちら側を向いた祖父の顔を見てハッとした。

祖父は普段は見せない厳しい表情で鋭い眼光が僕を見ている…僕は何か悪い事を聞いてしまったのかとドキドキした。あの時の祖父の眼光や厳しい表情は今でも忘れられない。その辺のヤクザ映画やホラー映画の比じゃなく、僕は初めて祖父が恐いと感じたのだ。

そして祖父は目を見開いて開口一番、僕にこう言ったのだった。

 

「大東亜戦争は侵略戦争でねぇ」

 

「大東亜戦争」という言葉をその時に初めて聞いた。いや、正確には聞いたことがあったかもしれないが当時は口に出してはいけない言葉のように感じた。今風に言えばハリーポッターのヴォルデモードみたいな感じだ。祖父が発した大東亜戦争という言葉は僕にはとても衝撃的だったのだ。

何故なら僕の世代の教育は「日本は侵略戦争という悪い事をしました」「だから天罰が落ちました」「日本人は反省ししましょう」というのが戦争に関する教育だったからだ。

今思うと歴史を善悪のみで分けるという酷い教育内容なのだけど、30年以上前はまだ当たり前だったと思う。

その後も祖父は日本が戦争をするしかない状態だったという事を説明してくれた。資源を輸入に頼っていたけど供給を止められた事や、当時の世界情勢は欧米の侵略が当たり前だったことなど、詳細は覚えていないがそんな内容だったと思う。

僕は良い話を聞いているのか悪い話を聞いているのか解らなくなった。当時の僕は「戦争は悪い事」くらいの価値判断基準しか持ち合わせていなかったのだった。

とにかく、僕が祖父の厳しい表情と鋭い眼光を目の当たりにしたのはこれが最初で最後だった。けれども話を終えた祖父はいつも通りの笑顔に戻っていたと思う。

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ありのままを書いた宿題のレポート、評価は「優」だった

風鈴

僕は自宅に戻って、祖父から聞いた話をそのままレポートに書いた。こんな事を書くと教授に「お前は戦争肯定派か!?」とレッテルを貼られるのではないかと悩んだのを覚えている。

でも僕が祖父から聞いたリアルな大東亜戦争の話は「侵略戦争ではない」という話だったのでそのまま書いた。こんなことを書いているのを親に見られたら大学を辞めさせられるのではないかとも思ったりもした。

その後、提出したレポートについて教授から呼び出されることもなく、無事に後期の授業が終了した。相変わらず出席もギリギリでテストはボロボロの僕が通知表を開くと歴史学の評価の所に「優」と判が押してあった。

典型的なダメ学生の僕が取った数少ない「優」のひとつになったけど、教授はなぜ僕にそんな評価をくれたのだろうか?僕はアラフォーになっても夏が近づくと、教授の真意を問いたい気持ちが沸いてくる。

 

何が歴史で何が真実なのか

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僕が祖父から聞いた「大東亜戦争が侵略戦争ではない」のという話を否定する人がいるかもしれない。もちろん僕は歴史学者では無いので否定をするのは構わない。

けれどもあの時代を生きた祖父にとってはそれが真実だったのは間違いない。戦争の話を聞きたいと言った孫に、祖父は正面を向いて真剣に話をしてくれた。

それから少し、自分なりに歴史を勉強してみて解ったのは世界情勢や戦争のきっかけは祖父の言う通りだった。やはり僕が小学校の授業で学んだ太平洋戦争とは少し違ったようだった。

そしてもう一つ祖父に言われた事があった。それは「中国はいつか目を覚ますから中国語を勉強しておけ」という事だった。僕はもちろん、若い時に中国語を勉強しなかったのでこの歳になって苦労している…。

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あれが僕と祖父の最後の話だった

歴史と真実

祖父の家には今でも歴代の天皇陛下の肖像が飾られて、祭日になると日の丸があがる。少し驚いたのは祖父の家では学校にあるスルスルと上がるポールで日の丸を揚げていたことだ。日の丸はともかく、祖父の田舎はどこの家に行っても天皇陛下の写真は飾ってあるのが普通の事だった。

祖父はそれから約1年後に他界したので、僕が祖父と最後に話したのが「大東亜戦争」の話だったのかもしれない。若かった僕はちゃんと話を聞いていたのだろうか?

 

あとがき

はかない思い出

もう20年くらい前の話になるのに、今でもいつも終戦記念日が近づくとあの時の祖父の話を思い出す。「戦争を知らない世代」と言われた人達よりも、更に下の僕の世代は何を考えて生きていくべきなのか。

難し過ぎて答えは簡単には出ないけれども、祖父の様に大東亜戦争の時代を生き抜いた人が見た真実を、あるいは真逆の真実を見た人を、僕は全て受け入れるしかないと感じている。

毎年夏になって終戦記念日が近づいてくると僕は祖父の事を思い出して、こんな風に考える。

 

祖父が僕に伝えたかったことを、僕は理解できているのだろうか?

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