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海外でパスポートの盗難事件。申請から再発行までに僕が失った大切なものとは?

パスポート盗難事件

あの日、僕はドイツの片隅で立ちつくしていた。そこにあるはずの僕の鞄が消えているではないか。あの鞄には海外旅行で命の次に大事なパスポートが入っていた。状況からして盗難以外はあり得なかったけど、紛失したことを認めたくない自分がいた。

「誰かがギャグで僕の鞄を隠しているのでは?」なんて稚拙な思考に逃げようとした僕は「は、はにゃおさん、まさかパスポート盗まれたんじゃ…?」という仕事仲間の言葉で我に返ったのを覚えている。

そう、僕はドイツの片隅でパスポートの入った鞄を盗難された。陸マイラーとして海外旅行慣れしている(と思い込んでいた)僕は、日本国民であることを唯一証明できるパスポートを見事に盗まれたのだ。

初めて僕が遭遇した海外でのパスポート盗難事件はこうして幕を開けた。いやもしかしたらクライマックスはとっくに過ぎていて、僕が気付いた時は既にエピローグだったのかもしれないとも感じる。

現地では何度も夢であってくれと願ったが、日本に無事に帰って来た今だからこそ僕の体験したパスポート盗難事件について語ろう。

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もしあの時ドラえもんの道具をひとつだけ使えるとしたら、僕は間違いなくタイムマシンを選んだだろう。「戻れるなら過去に戻りたい」、何度もパスポート盗難事件の後に僕はそう思った。

ホテルのベッドで目が覚める度に「夢じゃなかったのか…」と溜息をついたのを覚えいている。なぜかというとパスポートの盗難は僕だけでなく僕の大事な人達の時間も盗んでいったからだ。

あの日、ライン川沿いのレストランでそれぞれの未来について熱く語った時間は奪い去られ、事後処理の為に警察や領事館に行く僕に付き添って多くの人が時間を費やしてくれた。

パスポートの価値やお金の問題ではなく、「時間」や「誇り」といった大切な物を何者かが僕と僕の周りから盗んでいったのだ。そしてそれは僕の一瞬の気の緩みから発したことは言うまでもなかった。全ては僕の責任だろう。

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パスポート盗難事件の経緯:JALのトラブルで始まった海外出張

JAL787

仕事でドイツに向かった僕は猛烈に焦っていた。なぜかというと僕が乗ったJALの航空機(B787)は電気系統のトラブルの為に成田空港を飛び立った1時間半後にATB(AIR TURN BACK)で引き返す事になったからだ。

およそ6時間遅れで経由地のヘルシンキに到着した僕は予定外の1泊を余儀なくされた。明朝の便でドイツに入るが約束の時間に間に合うかどうかはかなり微妙なタイミングだった。

JAL便が引き返した時の対応についてはJAL国際線の航空機遅延の補償対応の体験談を読んでほしい。今となっては「墜ちるよりマシだった」そう思うしかないだろう。

www.hanayao.xyz

 

結局、僕は予定より1日遅れた翌日の朝10時頃にドイツに入ることができた。これならば何とかお昼頃には目的地に着きそうだ。予定の商談をこなして夜の会食に間に合うことができる。空港のトイレで慌ててスーツに着替え、僕はタクシーに飛び乗ったのだった。

 

・・・思えばこの時はまだ幸せだった。

 

この後パスポートが盗難されるなんて夢にも思わず、がむしゃらに突き進んでいたのだから。

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パスポート盗難事件:仕事は順調に進んだという慢心

パスポート盗難事件の前

なんとか時間に間に合った僕の商談は思いのほか順調に進んだ。それは別に僕の実力ではなくて、日本から合流してくれた取引先の営業マンの力だった。ビジネスで使うには不安のある僕の英語力を完璧にカバーしながらドイツ人やイギリス人と対等に渡り合う姿はまさに日本人の鏡だ。

僕は彼から色々なことを学んだ。ヨーロッパで一番したたかな交渉相手はオランダ人だとか、幾つかの世界の有名ブランドの家具は全て同じ中国の工場が作っているとか、どれも日本で働く僕には目からウロコの生きた情報だった。

いつかは僕もこうなりたいと感じつつ、彼は僕が一番頼りにしているビジネスパートナーだ。複雑な会話を彼に任せてながら、年に一度しか会えない現地の顔役と世間話に花を咲かせた僕は今回のドイツ出張の成功を確信していた。

 

「うん、終わり良ければ全て良しだ」

 

もちろんこの後に起こる悲劇なんて微塵にも考えてもいなかった。これが僕の気の緩みの原因かもしれない。

 

パスポート盗難事件:レストランへの車中の会話

盗難事件の話題

無事に商談を終えて僕はほっとしていた。今回は飛行機が大幅に遅れるという事件はあったが仕事が順調に進んでいたからだ。その日の夜はライン川沿いのレストランで会食をすることになっていた。

レストランまで車で送ってもらう道中で、営業マンの彼がこんな話をしてくれた。

「昔、ドイツで4人で車に乗っている時に車の下に猫がいるって言われましてね。みんなで車を降りて下を覗き込んだんですよ。

でも猫がいなかったので顔を上げたら、男が車の中から誰かの鞄を持って走って逃げてました。

皆、びっくりして追いかける訳でもなかったのですが、最初に口にした言葉が全員同じで笑ってしまいました。」

全員が口にした同じ言葉とはこうだった。

 

 「どうか自分の鞄じゃありませんように!」

 

その話を聞いた時は笑ってしまったけど、今の僕にはその気持ちがとてもよく分かる。

 

パスポート盗難事件:日本とドイツの熱い時間は盗まれた

盗難事件の話題

ライン川沿いのレストランは旧市街地に面していて、とても素敵な雰囲気だった。席はもちろん景色の楽しめる屋外で開放感でいっぱいだった。「ケルシュ」という現地の名産ビールを堪能し、日独入り交えての楽しい宴会となった。

僕たちはお互いの仕事や家庭そして将来について熱く語り、世代や年齢を超えて楽しい時間を過ごしていた。そして隣にいた営業マンが「ちょっとトイレに…」と席を立ったのでスペースを作ろうとして、僕が椅子を前に引いた時に違和感があった。

 

「やばい、椅子が異常に軽いぞ…?」

 

そして僕は気づいた、椅子の背もたれにかけていた僕の鞄が無くなっていることに。盗難にあった鞄の中にはパスポートが入っていた。こうして海外旅行の時に命の次に大事なもの?を僕はあっけなく失ったのだ。

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パスポート盗難事件:パスポート再発行の現実的な話をしよう

海外パスポート再発行

せっかく海外でパスポートを盗まれるという稀有な経験をしたので、現実的な話も書いておこう。パスポートを盗まれた場合に必要なことは下記の通りだ。

・警察へ行って盗難証明書類(ポリスレポート)をもらう
・領事館(大使館)に行って渡航書もしくはパスポートの再発行

この他にも手続きが終わるまでのホテルの延泊やフライトの振り替えなどが必要になるが、今回は出国に必要な書類、つまりパスポートか渡航証明書について詳しく書く。

どちらの書類にも盗難を証明する書類(ポリスレポート)が必要なので、パスポートの盗難にあった時は最初に警察に行くと覚えておくと良いだろう。

ここから先は全て僕の体験に基づいているので実際のルールと相違がある場合はご容赦願いたい。

 

帰国のための渡航書
日本へ帰るために必要な書類。運転免許証もしくは住民票の画像があれば発行してもらえる。但し、あくまでも帰国するための書類なので、経由地でのストップオーバーは不可というルールがあるという。

一般的には、世界において、日本国旅券を盗難・紛失に遭った旅行者等が、管轄する日本国大使館・領事館に、相談・申請をして交付を受ける例が多い。日本への帰国目的に限定された旅行文書であるため、通常は有効期間が数日間とされ、交付地の属する国からの出国手続と日本到着時の帰国手続にのみ行使が限定される。
ただし、「経由地」欄が設けられており、旅程上真に必要であると領事官に認められ記載された第三国がある場合は、その国における航空機等の乗継ぎ・宿泊のための一時入国に使用することも可能となっている。

Wikipediaより

帰国のための渡航証は即日発行できると言われたが、僕はドイツの後はフランスで仕事をする予定だった。その為、領事館でウィキペディアに「経由地」の記載がある旨を伝えてパリに滞在できないかと尋ねたが、そういう運用は存在しないと断言された。あくまでも帰国の為の書類なので旅券(パスポート)のようには使えないそうだ。

 

パスポートの再発行
日本に直帰せずに他国に寄って仕事をする為にはパスポートの再発行が必要となる。パスポートの再発行には必ず6ヶ月以内の戸籍謄本が必要だ。僕の場合は所持していなかったので、日本で家族に新たに戸籍謄本を取ってもらった。

そしてその画像と原本を領事館宛に送りEMS(国際郵便)の追跡番号が必要となった。パスポートの再発行は最低でも3営業日はかかると言われたが、事情を話して書類を揃えた時点で発行してもらえた。どうやらこの辺はさじ加減が存在するようだ。

それからパスポートの取得費用などはすべて現金での精算になるので注意してほしい。クレジットカードは領事館では使うことはできないのだ。

 

そしてもうひとつ、パスポートを再発行する時に忘れてはならないのは海外旅行保険の存在だ。保険会社やクレジットカードに付帯している海外旅行保険の携行品損害は海外でのパスポートの再発行費用も適用される。

僕の場合は130ユーロくらいをパスポート再発行時に支払ったので、領収書を保険会社に提出すればその費用が支払われる。逆に渡航書で日本に帰ってからのパスポートの再発行費用は自腹になる。

海外でパスポートを盗難・紛失した場合には時間があればパスポートを再発行して、保険で賄うのがベターなのかもしれない。

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ちょっと休憩:友人のオカちゃんのコメント

少し落ち着いた時に友人のオカちゃんに連絡した。僕がパスポートを盗まれて困っていると知ったオカちゃんからはこんな返信が来た。

 

オカちゃんとパスポート

「はにゃおさん、海外でワキが甘いですわなあ、やっぱり…」

 

彼がそう言うのには訳があって、以前一緒に上海に言った時に僕は詐欺に引っ掛かりそうになったらしい。それに気づいて止めたのがオカちゃんで今でも飲んでる時は恩着せがましく、屈託のある笑顔でいじられるのだ。

その時の記事は上海のお茶詐欺や写真詐欺の危険情報や注意を読んでみてほしい。

 

そういえば僕は今まで海外旅行で危険な目に遭いそうでギリギリ交わしてきた。今回のようにパスポートを取られるところまでは行かなかったのが不思議なくらいだ。ヒヤリハットの法則で言えば今回の盗難事件は当然なのかもしれない。

そんなエピソードを幾つか紹介しよう。

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パスポート盗難事件:パスポートよりも大事なもの

大事なものを盗まれる

先にも述べたようにパスポートを盗難されるという事は時間を盗まれると言っても言い過ぎではない。僕は書類の手配で約1日半以上の時間を費やした。日本とドイツは7時間の差がある為、現地の深夜時間に日本と連絡を取るのは体力的にきつかった。

しかし、それよりも辛かったのは多くの仕事仲間の時間を僕の為に費やさせてしまったことだ。少しだけ例に出してみよう。

 

ドイツ人の社長
一緒に警察に付き合ってくれたドイツ人の社長には「ドイツ人を代表して謝りたい」と頭を下げられた。

 

そんな必要はない、全ては僕の気の緩みが原因だ。

 

彼は僕を警察に連れて行ってくれて、深夜まで事情聴取に立ち会ってくれた。どうやら僕が盗まれたのはパスポートではなくて、大切なビジネスパートナーのプライドだったようだ。とても申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 

現地駐在員の若い日本人
領事館やパスポートの写真の準備などで僕に付き合ってくれた現地駐在員の若者に「はにゃおさん、僕はこういう時の為に駐在しているんですよ」と笑顔で言われた。20代の若者にそんな風に言われて少し涙腺が緩みそうになった。

 

「お前、ホンマにええやつや…・゚・(つД`)・゚・」

 

頼りにしている営業マンの彼
鞄が盗まれた時に営業マンの彼は最後まで周辺のゴミ箱を探し回ってくれた。僕がもうあきらめると言っても、彼はあきらめなかった。それは彼のiPhoneの充電ケーブルを僕が借りていたからでは決してなく、責任感と人間性から出てきた行動だろう。

 

そんな風に大切な人達の時間が盗まれているのを見て、僕はパスポートを盗んだ犯人よりも、油断した自分に腹が立った。そして僕はこう、自分に問いかけ続けた。

 

「何が陸マイラーだ…?どこが旅慣れているんだ…?」

 

「はにゃお、お前勘違いしてるんじゃないか!?」

 

そう、僕は勘違いしていたことに気づいた。自分が幾ら飛行機に乗ろうと年に何回海外旅行に出かけようと、所詮僕は不注意で自分に甘い人間なのだった。今回のパスポート盗難の一件で僕が学んだことは他でもない「自分の弱さ」だった。

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まとめ:パスポート盗難事件

海外パスポート盗難まとめ

その後、無事にパスポートを再発行できた僕はパリで仕事をして帰国した。帰国して最初にした仕事は今回の件に関わった人達に謝罪とお礼のメールを送ることだった。丁重にお詫びしてお礼を書いた後に僕が必ず付け加えた言葉がある。それはこうだった。

 

「僕は忘れられない存在になったと思うので、もっと深い関係になれるよう努力します」

 

ピンチはチャンス、そう捉えて行くしか僕に道はない。次に会う時は今回の出来事を全て笑い話としてやるんだ、今はそう強く願っている。

海外旅行でパスポートの盗難にあったり紛失したりすると本当に大変だ。僕が言うと説得力がないけど、読者の皆様も取り扱いには十分に注意してほしい。

 

僕はこの先パスポートを必ず腹巻に入れることに決めている。

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